NBAが個人賞の新たなトロフィーを公開。MVPは「マイケル・ジョーダン・トロフィー」

現地12月13日、NBAはその年優秀な成績をおさめた選手に贈られる各個人賞の、6つの新たなトロフィーのデザインを発表しました。

6つの新たなトロフィーには、それぞれNBAで輝かしい功績をおさめた6人の伝説的な選手の名前がつけられており、NBAコミッショナーのアダム・シルバー氏は「新たなトロフィーは、NBAの歴史の中で最も偉大で最も影響力のある選手を讃えるものです。毎シーズン、リーグでトップのパフォーマンスを見せてくれた選手を表彰する際に、これらを体現しているレジェンドたちにも敬意を評します。」と話しました。

マイケル・ジョーダン・トロフィー (MVP)

リーグMVPには、史上最高の選手の一人として知られる伝説的な選手の名前を冠した「マイケル・ジョーダン・トロフィー」が授与されることになりました。ジョーダンはその輝かしいキャリアにおいて5度のMVPを受賞。また、6度のNBA制覇と6度のファイナルMVP、11回のオールNBAチーム選出、14回のオールスター選出、3度のオールスターゲームのMVP、10度の得点王、デフェンシブ・プレイヤー・オブ・ザ・イヤー、ルーキー・オブ・ザ・イヤー 、そしてNBAの50周年、75周年を記念したチームに選出され殿堂入りをはたしてします。

ナイキの元イノベーション・スペシャル・プロジェクト担当副社長であり、ジョダン・ブランドのデザイナーでもあるマーク・スミス氏は、ジョーダンとクリエイティブ・パートナーシップを結び、NBA選手がMVPを獲得するまでの道のりを象徴する新たなトロフィーのデザインを手がけました。スミス氏は、過去20年に渡り数えきれない程のプロジェクトでジョーダンとコラボレーションをしてきました。そして、このトロフィーはアーティストのビクター・ソロモン氏が1年をかけて製作します。

このトロフィーは、選手が岩を突き破り究極の岩であるクリスタル・バスケットボールに手を伸ばす姿が描かれています。トロフィーの底の部分から頂点に向かって次第に磨かれているのは、MVPを受賞した選手がリーグ入りからNBA最高の個人賞を獲得するまでのハードワークと経過を表しています。また、トロフィーは偉大さを追求する果てなき姿勢を表しています。

トロフィーにはジョーダンの名前にちなんで、さらなる工夫が施されています。

トロフィーの高さは23.6インチ、重さは23.6ポンドとジョーダンが着用した背番号の23番とキャリアで獲得した6度のNBA制覇を表しています。また、5角形の台座はジョーダンが獲得した5度のリーグMVP、トロフィーの6角形のプレートはジョーダンの6度のNBA制覇、そしてベースの部分の15度の角度は、ジョーダンの15シーズンのキャリアにちなんだものになっています。クリスタルのバスケットボールの直径は1.23インチでMVPとジョーダンの傑出したキャリアを表しています。

スミス氏は「マイケル・ジョーダンとパートナーシップを結び、NBAのMVPトロフィーを製作できたことを大変光栄に思います。マイケルのアスリートの偉業を追求するというビジョンを表現することは、私にとって一生に一度の機会であり挑戦でした。このプロジェクトに共に取り組む中でマイケルにとって重要だったのは、彼自身に似せることではなく、受賞者がこの賞の中に自分自身を見ることが出来るようにすることでした。マイケルにとっては、彼の名前を冠した賞というだけで十分な評価でした。」と語りました。

ジェリー・ウェスト・トロフィー (NBAクラッチプレイヤー・オブ・ザ・イヤー)

NBAは2022-23シーズン終了後、KIAパフィーマンス・アワードにて新たにKIA NBAクラッチプレイヤー・オブ・ザ・イヤーを導入することになりました。この賞はNBAのヘッドコーチとメディアによって投票され、試合終盤のクラッチタイムでチームメイトに最も貢献した選手を讃えるものです。

ロサンゼルス・レイカーズの伝説的なブロード・キャスターであるチック・ハーン氏は、接戦で並外れたシュートを放つジェリー・ウェストに「ミスター・クラッチ」というニックネームを付けました。

ジェリー・ウェストは1度のNBAチャンピオン、14回のNBAオールスター選出、ファイナルMVPとオールスターゲームMVP、12回のオールNBAチーム選出。さらに35周年、50周年、75周年のNBA記念チームのメンバーである。1971-72シーズンには、レイカーズを33連勝の記録に導き、NBAチャンピオンに輝いています。

トロフィーはウェストの完璧なフォームを模して、NBA選手がジャンプシュートを決めているデザインになっています。

現在クリッパーズの特別顧問を務めているジェリー・ウェスト氏は「バスケットボール選手として、チームメイトやファン達が最も必要としている時に活躍できるほど最高のスリルはない。」と語りました。

デフェンシブ・プレイヤー・オブ・ザ・イヤー (ハキーム・オラジュワン・トロフィー)

守備的な支配力は、ハキーム・オラジュワンの殿堂入りを大きく助けました。オラジュワンは2度のディフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー、9度のNBAオールディフェンシブチーム選出、NBA歴代1位となるブロックショット数と9位のスティール数を記録。また2度のNBA制覇、12度のNBAオールスター、リーグMVP、2度のファイナルMVP、12度のオールNBAチーム選出。そしてNBAの50周年、75周年記念チームに選ばれています。

オラジュワン氏は「毎年、ディフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーを讃える機会があるのは光栄です。偉大なバスケットボールチームは守備で決まります、そして全ての偉大なチームには優れたディフェンシブ・アンカーがいます。」と語りました。

ウィルト・チェンバレン・トロフィー (ルーキー・オブ・ザ・イヤー)

ウィルト・チェンバレンの1959-60シーズンのルーキー・オブ・ザ・イヤーに並ぶものはいません。チェンバレンはフィラデルフィア・ウォリアーズで1試合平均46.6分の出場で平均37.6得点、27リバウンド記録し、ルーキー・オブ・ザ・イヤーとMVPを獲得しました。

キャリアでは2度のNBA制覇、13度のオールスター選出、4度のリーグMVPと10回のオールNBAチーム選出とファイナルMVP。NBA35周年、50周年、75周年の記念チームに選出されました。

ウィルトの姉であるバーバラ・チェンバレン・ルイスとチェンバレン・ファミリーは「私達はNBAがウィルトの偉大さをこのような名誉によって永遠としてくださったことに感謝します。」と話しました。

 

ジョン・ハブリチェック・トロフィー (6thマン・オブ・ザ・イヤー)

ジョン・ハブリチェックは彼の殿堂入りしたキャリアの中で、これまでの選手にはないベンチプレイヤーとして役割を果たしました。ハブリチェックはベンチ出場ながら最初の7シーズンのうち4シーズンでオールスターに選出されました。キャリアでは8度のNBA制覇、13回のオールスター選出、11度のオールNBAチーム選出、ファイナルMVP受賞と8度のNBAオール・ディフェンシブチームに選出。NBAの35周年、50周年、75周年の記念チーム入りをはたしています。

ジョンの妻であるベス・バブリチェックとハブリチェッ・ファミリーは「私達は、NBAがこの賞でジョンのキャリアを評価してくれたことを光栄にお思います。ジョンは究極の6thマンはどういうものかを定義し、彼のリーダーシップと素晴らしいプレーで、チームの向上のための役割として効果的に活躍する最高の例となりました。」と話しました。

ジョージ・マイカン・トロフィー (MIP賞)

「マイカン・ドリル」として知られるレイアップとフットワークの練習は、数十年に渡り全てのレベルの選手の成長に用いられています。これはNBAの最初の支配的なビッグマンとしてジョージ・マイカンがマスターした基礎練習です。彼の殿堂入りのキャリアでは7シーズンで5度のNBA制覇、4度のオールスター選出、オールスターMVP受賞、6度のオールNBAチーム選出、NBAの25周年、35周年、50周年、75周年記念チームに選出されています。

ジョージ・マイカンの息子であるマイク・マイカンとマイカン・ファミリーは「私達はNBAがジョージのキャリアを評価し、このような素晴らしい栄誉を与えてくれたことに感謝します。ジョージはNBA史上最高の選手の一人ですが、彼の最も偉大な功績は伝説的な「マイカン・ドリル」を通じて何世代ものバスケットボール選手たちが向上させるためのツールをもたらした事でしょう。」と話しました。

 

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